家紋とは
自らの出自(家系・血統・家柄・地位)を表すために
平安時代頃より用いられてきた紋章のことで
紋所(もんどころ)や紋とも呼ばれることもあります。
現在、日本だけでも241種、
5116紋以上の家紋があるといわれています。
家紋は日本だけではなく
英語圏でも象徴(Symbol)として用いられ
こちらは抽象的な紋章として
視覚的な図案を指すのが特徴なことに対して
日本の家紋は「兜飾り」の意味から
英語では「Family crest」といった英語で表現されます。
英語圏では紋章は個人紋章の構成要素ですが
日本では一族・家族などの「家」で共有することも
大きな違いの一つです。
家紋の中でもっとも有名なものは
いうまでもなく日本の天皇と皇室を表す
「十六八重表菊」の紋章ではないでしょうか。
菊の紋章は日本国発行のパスポートの表紙にも
使われていますね。
文字の読み書きができる人口が少なかった時代に
文字が読めなくても一目で
苗字を見分けることが可能な家紋は、
苗字に変わるものとして衣服や調度品などに
用いられてきたようです。
特に関西のほうでは
結婚する時に「嫁入り支度」の一つとして
「黒留袖」や「喪服」を誂える場合、
実家の家紋を入れて、持ってくることがほとんどです。
新婦のご両親がお金を出し誂えるお支度の
衣服には一般的には実家の家紋を入れます。
(一部地域では嫁入り支度で作る着物でも、
喪服など不幸の時に着る着物は実家の家紋、
黒留袖などお祝い事の時に着る着物は婚家の家紋、
というところもあるようです。)
また女紋といって女系でつながる家紋がある
「家」も、あり新郎新婦の着物にはいっている
家紋とお母様の着物についている家紋が
異なることもあり、不自然なことではありません。
「女紋」がある「家」の場合は、
母親が嫁ぎ先から持ってくる紋付の着物は全て
「女紋」として、結婚してもその家紋を使い、
そしてお嬢さんが生まれ、将来、結婚する時にも
代々伝わるこの女紋を付けた紋付を作ります。
ちなみに家の家紋が不明な場合は、
「出世家紋」とよばれる家紋を使います。
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