華燭の典とは、結婚式における独特の言い回しで、
「華やかな結婚式」のことをお祝いして呼ぶ呼称です。
婚礼の儀式における席上の華やかな灯火、という意味があります。
「華燭」とは、もともと「華やかな灯火」という意味のある言葉です。
この「華燭の典」という言葉の由来は中国で、
かの有名な著書、「漢書」の編集者でもある班固の詩「西宮譜」の文中において
「華燭」という言葉が「華やかな宴」という意味で使用されていたようです。
他にも、明時代の短編小説集「剪燈夜話」の文中では「華燭の会」の意味として
「華やかな」「結婚式」という意味でここで初めて結婚式にかかる修飾語として
使われていたようです。
中国では樺の灯火を『華燭』とも言い、途中で消えることがない、ということから
縁起が良いと考えられているようです。
風水を重んじ縁起を担ぐことが大事と考えられている中国らしい考え方ですね。
このように最初は広く華やかな宴会を指す言葉が、次第に「結婚式」における華やかさを表わす
言葉として使われるようになったようですね。
日本では、『華燭』は、「会津絵ろうそく」のことを指していました。
江戸時代では最高級品とされ、婚礼などの冠婚葬祭用のろうそくとして使用されていました。
いまでも会津伝統工芸品の1つで、漆器とともに会津を代表する名産品、
1本1本に職人技が感じられる鮮やかな装飾が特徴的です。
会津絵ろうそくは、会津の領主 芦名盛信(あしなもりのぶ)公により始められ、
以後 蒲生氏郷(がもううじさと)公、保科正之(ほしなまさゆき)公に引き継がれて、
主に武家社会で特別な時だけに珍重(ちんちょう)されたといわれています。
和紙に灯芯(とうしん)を巻き、蝋液(ろうえき)に数十回ひたして形をととのえ、絵筆で可憐な花柄が描かれています。
現代では美術工芸品としての要素が強く、婚礼のほかに、仏事・婚礼で愛用されています。
仕上げにはもう一度、蝋液をかけ、光沢を出すなど大変手間のかかる一品のようです。
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